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2009年6月

2009年6月29日 (月)

通信くさぶえ 398号

くさぶえ農園の土づくり ④

 先日、農園が始まった頃から野菜を食べていただいているお客様より嬉しい感想が寄せられました。

 「(前略)昨年から野菜の質が一段とアップし、畑を新たに入手されたのかと思っていました。土質改善に取り組んでいらしたのですね。歴然でした。今後も楽しみにしています。この数年ヨーロッパへ出張に行く事が多く野菜の質の高さに驚いていました。土のミネラル分が高いせいだと聞きました。馴染んだ野菜しか食べないのでバラエティーは少ないのですが、こくのある味は飽きる事がありません。(後略)」

 このように土づくりや野菜作りの取り組みを、実際に食べて実感していただくことが一番大事ではないか、と思っています。こういう感想には励まされます。ありがとうございました。

 畑の野菜を見ていても、野菜の生育が少し早くなったように感じています。昔は「有機農業は作物の生育はゆっくりしている」と思っていましたが、しっかりとした土づくりを行うことで化学肥料を使った慣行農業にも負けないような野菜の生育が実現出来るんじゃないか、と思い始めているところです。

 また、生育のムラが少なくなってきたこともあり、同じ株からいくつも収穫するような果菜類などは収穫期間が長くなり、その分、収量が上がってきたようにも感じています。

 もう一つ、その野菜を食べている自分や家族が風邪を引きにくくなったように思えます。野菜の質が上がってきたせいなのか、畑にミネラルの補給を始めたせいなのか、分析したことがないので定かではありませんが、野菜の生育が健全、活発になってきたおかげで、野菜に含まれるミネラル分が増加したり、作物内で作られるビタミン類などが増加したりしているんじゃないか、そんな印象を受けています。皆さんはどう感じていますか?

旬をおいしく  ビーツ

 ビーツが大きくなってきました。ビーツは「飲む輸血」と言われるほどミネラルや糖質が豊富に含まれているそうです。サラダやポタージュにしてみてはいかがでしょうか。

ビーツとジャガイモのサラダ

材料

 ビーツ 2個
 ジャガイモ 3個
 リンゴ 1/2個
 ゆで卵 1個
 A ドレッシング 大さじ3
   タマネギ(みじん切り) 大さじ2
 B サワークリーム 大さじ3
   マヨネーズ 大さじ4
 塩・コショウ 各適量

作り方

  1. ビーツは丸のまま、塩少々を入れてゆでる。大きさにより10~25分、やわらかくゆでる。
  2. ジャガイモは皮付きのまま丸ゆでにする。熱いうちに皮をむき、1cm角に切り、軽く塩、コショウをふる。
  3. Aを混ぜ合わせる。ドレッシングは、サラダ油2/3カップ、酢1/3カップ、塩小さじ1強、砂糖、練りがらし、コショウ各少々を合わせてよく混ぜて作る(ドレッシングは大さじ3しか使いません、残りはサラダに使ってください)
  4. リンゴは皮と芯を取り、ビーツは皮をむき、1cm角に切る。②とともにボウルに入れ、③をふって混ぜる。
  5. Bを混ぜ合わせて④を和え、塩、コショウ各少々で味をととのえる。器に盛り、ゆで卵のみじん切りをふる。
(「毎日の野菜おかず大百科」 家の光協会編より改変)
通信くさぶえ 398号

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2009年6月24日 (水)

通信くさぶえ 397号

ミニキャベツをお届けしたいのですが・・・

 前号にミニキャベツのことを書きましたが、いざ収穫してみると、軟腐病が広がっていました。キャベツの株元がとろけたようになり、褐変しべとべとに腐敗してきます。被害にあってないものや軽微なものを選んで収穫しています。申し訳ありませんが、全員分はなさそうです。

 軟腐病は、病原細菌が降雨などに伴う土壌の跳ね上がりによってキャベツに移っていくのですが、ミニキャベツは普通のキャベツよりも柔らかい分、病原細菌に侵されやすいように感じています。来春は、病原細菌に侵されにくいようにミネラル資材を効かせたり、マルチ栽培にして土壌の跳ね上がりを受けにくいようにしてみようと今から考えています。

旬をおいしく  葉タマネギ・カブ

 今年のタマネギが大きくなってきました。毎年のように冬に凍み上がり、タマネギ苗が傷んでしまったことが多かったのですが、今年は苗がなくなることなく、順調な収穫が望めそうです。それでも少し肥料が足りなかったようで、小さめの玉が多いですが。まずは、葉タマネギを味わってください。

 カブは露地のものが大きく育ってきています。土づくりの効果もあり、虫害も少なく、肌のきれいなカブです。以前にも紹介しましたが、イタリアンのシェフに教わったカブのポタージュも美味しいですよ。

葉タマネギの油味噌炒め

材料

 葉タマネギ 2~3ヶ(根はくし形に、茎は4~5cm長さに刻む。)
 ゴマ油 大さじ1~2
 A
  味噌 大さじ1
  砂糖 大さじ1~2
  酒・みりん 各小さじ2

作り方

  1. フライパンにゴマ油を熱し、刻んだ葉タマネギを炒める。
  2. 7~8割火が通ったら、Aをからめるようにまわし入れ、ざっと炒め合わせて出来上がり。

■調味料はお好みで調節してください。甘めにするとご飯がすすみます。甘さを控えるとお酒のお供に。

カブのポタージュ

材料

 カブ 3~4ヶ
 タマネギ 1/2ヶ
 コンソメスープの素 固形なら1ヶ
 牛乳 適量
 水 1/2カップぐらい
 バター ひとかけ
 塩・コショウ 各少々

作り方

  1. カブは葉の部分を切り落とし、根の部分をくし形に切る(厚さは7~8mmぐらい)。皮はむかなくてもいい。
  2. タマネギも5mmぐらいにスライスして、①と一緒にバターで炒める。
  3. タマネギが少ししんなりしたら、牛乳をひたひたになるくらい注ぎ、水も1/2カップぐらいを加える。
  4. ふきこぼれないくらいの火の強さで、カブが完全に柔らかくなるまで煮たら、ミキサーにかけて滑らかにする。
  5. 軽く塩、コショウをして、味を調える。

■よりさらっとしたスープにしたい時は、牛乳を加えて、濃さを調節してください。

(くさぶえ農園の土づくりについては、紙面の都合上お休みしました。)

通信くさぶえ 397号

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2009年6月18日 (木)

通信くさぶえ 396号

くさぶえ農園の土づくり ③

 今回はミネラル資材についてです。ミネラルとは、有機物を構成している炭素、水素、チッソ、酸素以外の生体にとって欠かせない元素です。無機質ともいい、糖質、脂質、蛋白質、ビタミンと並んで五大栄養素の一つとして数えられています。ミネラルには、リン、カリウム、カルシウム(石灰)、マグネシウム(苦土)、イオウなどの多量要素や、鉄、マンガン、ホウ素、亜鉛、銅、モリブデン、塩素、ニッケルといった微量要素などが含まれます。

 多量要素とは、植物が健全に生長するために特に多く必要とされる肥料養分です。一方、微量要素は植物が生長するのに必須の元素ではあっても、その必要量が比較的少なく、日本ではホウ素とマンガンで要素欠乏を起こしやすいと言われています。

 ミネラル資材は主に「土の化学性」の改善に重要となってきます(通信394号参照)。土壌分析に基づいて化学的な成分(養分)を補います。有坂さんの鶏糞が作物の体を作っていき、ミネラルは作物が健全に生育するための機能維持・調整を行っていくことを期待しています。

 くさぶえ農園では、現在以下のようなミネラル資材を適宜使用しています(いずれも有機対応のものです)。難しい話ですが、くさぶえ農園では堆肥や鶏糞の他に、こんな資材を使っているんだ、ということが理解していただければ有難いです。

製品名 説明
マグキーゼ 天然水溶性苦土(マグネシウム)肥料
ハーモニーシェル カキ殻を原料にした焼成有機石灰(カルシウム)
ケルプペレット 60種類以上のミネラル、微量要素、アミノ酸などの植物成長ホルモンなどを多量に含んだ天然海藻粉末に、ホウ素、マンガン、鉄を加えたもの。
FTE1号 マンガン、ホウ素などの微量要素原料に天然鉱石などガラスの原料を加え、炉で熔解して製造したもの。
アイアンパワー 硫酸鉄
(つづく)

キャベツやブロッコリーなどが入ります!

 6月も半ばを迎え、ようやく球レタスやミニキャベツ、ブロッコリー、茎ブロッコリー(スティックセニョール)などをお届けできるようになってきました。まだまだ全員にお届け出来るかどうか分かりませんが、出来るだけお届けしたいと思っています。ミニキャベツは新しい品種「ミニキャベ」を試しています。今まで作っていた「ミニックス40」は美味しかったのですが、発芽率が悪くて育苗しづらい品種でした。「ミニキャベ」は発芽率も良く、生育も上々。さて、お味は?楽しみにしていてください。

News396
ジャガイモの花が咲きました。写真はキタアカリの花です。今年のジャガイモの生育は良好です!
通信くさぶえ 396号

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2009年6月11日 (木)

通信くさぶえ 395号

くさぶえ農園の土づくり ②

 前号の堆肥の続きです。今お届けしている野菜を栽培している畑には、前に少し書いたように、昨年12月に堆肥をおよそ1.5トン入れました。春先はまだまだ寒くて地温も低く、今までのように春先に肥料を入れたのではうまく分解が進まずにいるのではないかと思います。そのため、分解が進んだところとあまり進まないところがあり、野菜の生育のムラとなって現われてきたと考えています。

 それが昨冬に堆肥を入れておいたおかげで、じっくりと土の中で分解、発酵が進み、春先に野菜が利用できる養分がたくさんある状態になっていき、野菜の生育が揃って、この天候の中でも伸びすぎずにかっちりと育ってきました。堆肥の効果を改めて実感しました。

 次は、有坂さんの平飼い養鶏の鶏糞についてです。有坂さんの鶏糞を入れることで、主に「土の生物性」「土の化学性」の改善、維持が出来ると期待しています(通信394号参照)。じっくりと肥効が現われてくる堆肥とは違い、有坂さんの鶏糞には即効性の有機態チッソが豊富にあります。「有坂さんの鶏糞で作ると野菜が甘い」というのは多くの人が気付いているところです。また、有坂さんは鶏に発酵菌を使った飼料を与えており、鶏舎で2年近く完熟してサラサラになった鶏糞は、水分が加えられると再び発酵菌の活動が始まります。堆肥が多様な微生物を増やし、土壌病害虫を抑える役割を果たしていますが、有坂さんの鶏糞もその一助を担っていると考えています。(つづく)

野菜がすくすくと育ってきています。

 今年は寒暖の変化が激しく、野菜たちも大変そうですが、そんな中でも徐々に暖かくなってきました。写真はジャガイモ畑です。天候のせいか、生育に少し差が見られますが、それでも日に日に大きくなってきています。もうすぐ畝間も葉で覆われて、上からは土が見えなくなってしまいます。今年は、昨年病気が多く出た男爵をやめて、その分、キタアカリを多く作付けました。早く新ジャガが食べたいですね!

News395

旬をおいしく  チンゲンサイ

 チンゲンサイが続きますが、中華風にこんな食べ方はいかがでしょうか?

チンゲンサイとハムのクリーム煮

材料

 チンゲンサイ 2株(250g)
 ハム 30g
 生シイタケ 小3枚
 ネギ(粗みじん) 6cm
 生クリーム 大さじ3
 A
  スープ 1/3カップ
  塩 小さじ1/2
  酒 大さじ1
  コショウ 少々
 油 大さじ1・1/2
 かたくり粉 少々

作り方

  1. チンゲンサイは葉をばらして洗い、大きいものは二つ三つに切る。
  2. ハムは四つ切り、しいたけは軸を落としてそぎ切りにする。
  3. 油大さじ1を熱し、チンゲンサイを炒めて取り出す。油を足して、ネギと②を炒めてチンゲンサイを戻し、Aを加えてひと煮する。生クリームを加え、かたくり粉でとろみをつける。
  4. 焼けたら皿に盛り、オリーブ油をかけて出来上がり(このオリーブ油は香り付けです)。
(「簡単おかずでおいしい献立」 久松育子著より改変)
通信くさぶえ 395号

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2009年6月 1日 (月)

通信くさぶえ 394号

くさぶえ農園の土づくり ①

 くさぶえ農園では、昨年より㈱ジャパンバイオファームの小祝政明氏が提唱する有機栽培を取り入れてきました。今も勉強中ですが、その成果が野菜の出来から実感できるようになってきました。昨年は畑の一部に試していましたが、今年は畑全域に本格的に取り組み始めました。

 前号に少し書きましたが、今年のくさぶえ農園の土づくりについて書きたいと思います。少々難しい話もありますが、「こんなことをやっているんだ」と思ってもらえたら嬉しいです。

 土づくりを考える上で、次の3つのポイント、「土の物理性」、「土の生物性」、「土の化学性」をしっかりと捉えることが重要になってきます。以下に簡単にまとめてみます。

土の物理性 土壌の通気性、排水性、保水性など
土の生物性 土壌中の有機物を分解し、養分や土壌団粒をつくったり、土壌病害を抑制し、品質を向上させたりする土壌生物
土の化学性 化学的な成分(養分)やph、CECといった化学的要素

 そして土づくりでは、これらの優先順位をつけて考えることが重要となります。

  1. まず、作物の根が酸素を取り入れて(呼吸)、養分を吸収することが出来るように「土の物理性」を整える。
  2. その上で、土壌病虫害を出さないように多様な微生物を根付かせる、「土の生物性」を考える。
  3. さらに、土壌分析に基づいて化学的な成分(養分)を補う(「土の化学性」)。

 少し難しい話ですが、これらのことを踏まえて、くさぶえ農園では堆肥、有坂さんの平飼い養鶏の鶏糞、そしてミネラル資材などを畑に入れていきます。

 堆肥は地元にある市の堆肥センターで作られたものを使っています。地元の牛糞や鶏糞にオガクズやモミガラなどを混ぜて堆肥化したものです。地元で手に入るものを循環させていくことも大事だと考えています。堆肥を入れることで、主に「土の物理性」「土の生物性」の改善、維持が出来ると考えています。堆肥には、土壌団粒をつくる、土壌病害を抑える、肥料を供給する、肥料を保持するなどの働きがあり、土の総合的な力を高めることが期待できます。(つづく)

野菜に白い繊維が付いている場合があります。

 お届けしている野菜に白い繊維が絡まっている場合があります。これは霜よけにかけた不織布の繊維です。不織布は数年繰り返して使いますが、古くなり破れやすくなってきたので、新しいものを使い始めたところ、不織布の繊維が野菜に絡んでしまうケースが見られました。気づいたところは取り除くようにしているのですが、取りきれていないものもあるかもしれません。ご迷惑をおかけしますが、野菜を洗う際に注意してください。申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

通信くさぶえ 394号

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